転職理由で給料アップは印象悪い?

こんにちは、転職仙人です。

最近は多様性を尊重する風潮がありますが、転職の業界にも多様性は尊重されるのか考えてみました。

いちいち御社の企業理念に共感しなくても良いですか?

社風を誉めなくても、給与や条件で決めましたと伝えて受け入れてくれますか?

転職やめますか?仙人やめますか?

  • 給料アップが今回の転職の理由だけど、応募先の企業は理解してくれるんだろうか?
  • 給料アップの転職にはどんなリスクがあるの?
  • 給料アップの転職ができる人はどんな特徴があるの?

この記事ではこのような疑問に答えていきます。

転職の理由が「給料アップ」に対して企業が抱く印象

転職理由が給料アップというのは、すごく一般的な転職理由だと思います。

世の中の全ての人がその崇高な企業の理念や目的意識の中に没入して、そのついでに給与を受け取るという価値観で生きているわけではないからです。

もし、あなたが給料アップを目的として転職活動を行なっているのであれば、それはかなりまともな理由であることは認識しておきましょう。

ですが、面接の場において、給与アップとそのまま伝えると企業側の反応は様々です。

筆者が面接官をしていた時は嫌な印象を受けることはなかったです。「まぁ、そうだよね」という程度です。

給料アップの転職理由がメリットになる例

給料をアップさせたいので転職活動をしています。という理由に対して好感を抱く求人案件の特徴があります。

営業職の求人

営業職は契約や売上の実績に応じたインセンティブの制度が導入されていることが多く、社員の「稼ぎたい」という目的と、企業側の「たくさん契約をあげて欲しい」という目的が合致しているため、給料を上げたいという転職理由がポジティブに解釈される傾向があります。

管理職の求人

管理職の求人は責任が伴う分、ベースの給料設定が高いものが多く、家計を安定させたいなどの事情で給料アップを希望している場合は長期的に責任ある仕事を任せていける人材として好印象で判断されることがあります。

管理職の求人は実績・経験が求められることがほとんどなので、給料アップが好印象に働くかどうかは応募した時点の経歴によって変わります。

何の実績・経験もなく、ただ給料条件が良かったから応募したと言っても、面接官側は「この人に任せて大丈夫だろうか、、、」となってしまうので、自分が業務で貢献できるという説明ができることが好印象を得ることの前提となります。

キャリアアップの転職(専門職など)

同職種で更に難易度が高い、あるいは責任が重い仕事に応募する場合など。

例として、近年だとデジタル人材の獲得が企業の課題となっているようですが、エンジニアとして従事している人がより給料の高い案件へ移っていく時はシンプルに給料アップが目的で通用します。

これは他の職種でも同じで、専門的な職種はキャリアアップ転職の際に給料条件を上げたいという理由は主張として通りやすくなる傾向があります。

どのような商材でも高い水準で契約をとってくる腕の良い営業職、医者、弁護士のような専門職、集客実績が高いマーケター、どんな案件もこなすエンジニア、介護職のスペシャリストの介護福祉士など、需要の高い技術職や有資格者は給料を上げるための転職を成功させやすいです。

給料アップの転職理由がデメリットになる例

給料をアップさせたいという転職理由がデメリットになるケースで共通しているのは、キツい言い方をしてしまうと、企業から見て候補者側に魅力がない場合です。

経歴の中で特筆するような実績もない、スキルもない、今回応募してきた職種も未経験、給料アップ以外の応募した理由は研修制度が充実しているから、、、というのは例としてですが、このような場合は給料アップという理由は聞き流されて、下記のような印象を抱かれてしまう可能性があります。

給料を貰うことしか考えてなさそう

面接官は候補者が金銭的な動機に重点を置いていて、候補者が単に給与を増やすために転職を考えており、その他のキャリア目標や会社への興味があまり強くないという印象を与えるかもしれません。

そして、企業にとって魅力のない人材が給料条件、研修受けたい、御社でスキルアップできそうという理由だともはやクレクレ君と認定されてもおかしくない状態になります。

企業に給料の話を持ちかけるのであれば、自分が何をもって企業に貢献できるのか、あるいは自分には給料をアップさせなければならない事情があり、死に物狂いで働くという意思や覚悟が伝わらなければ悪い印象に変わってしまう可能性が高いということです。

キャリアの成長や興味の欠如

給料アップが転職の主な理由である場合、面接官は候補者が自身のキャリアの成長や企業に対する興味をあまり重視していないと感じるかもしれません。

これは、候補者が単に給料を増やすことに焦点を置いており、長期的なキャリアの視野や企業への貢献意欲が不足していると受け取られる可能性があります。

こちらは志望動機や面接官の他の質問で今後のキャリア目標などをしっかり伝えられるようにしておけば減点を回避できる内容と言えます。

企業への関心の不足

給料や待遇の割り切った内容ばかりで転職理由を熱く語ってしまうと、企業側としては候補者が企業や業界に対する興味・関心が不足していると感じるかもしれません。

企業文化が強く、理念や社風に共感を示してくれるかどうかを重視する企業や面接官はいます。

そういった企業は日常の業務の中でも企業文化の浸透が強く、社員の帰属意識が高い傾向があります。

宗教のような感じといえばわかりやすいでしょうか。

このタイプの企業は候補者が企業の文化や価値観に共感し、貢献意欲を持っているかどうかを見極めようとします。

ホームページの採用情報の応募条件に「弊社理念に共感して仕事に取り組める方」「弊社社訓に共感いただいた方」といった文言で記載してある企業もあるので、企業の雰囲気をチェックするのと合わせて目を通しておきましょう。

そして、建前であったとしても、入社したいのであれば、企業の慣わしの内容を理解して自分は企業文化に合致する人間であるという主張をしましょう。

まとめ

給料アップの転職理由は結局、その理由の背景やあなたの手持ちの武器によって面接官の印象が変わってくるということです。

給料アップしたいから転職したいというのは、今後はもっと一般的になるのではないかと思っています。

どこの企業もまともに賃上げはできないというのが現状で、ただ在籍しているだけで給料が上がるというのはもう遠い過去の話です。

今後はアメリカ的な働き方に移行していく過程で給料アップのためにスキルを磨き、実績を作り、自分の市場価値を高めていくというのは今後の自然な流れなのではないでしょうか。


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