転職のための給与交渉ってよくわからんですよね。そんなことするなんてずうずうしい!って思ったり。給与交渉するくらいなら家のトイレからもう出ない!って思ったり。
転職する時に給与交渉したいけど、企業に嫌われないかな?
印象良く給与交渉するには?
目標の年収金額へ交渉したいんだけど?
うまく、給与交渉をするためのヒントを解説します。
給与交渉された企業はどう思っているか
企業の文化と人事担当者の性格や価値観によるという答えになってしまいます。
筆者は企業の採用担当だった時、給与交渉の申し出は悪い印象は受けないと思っていました。
もちろん、無理なものは無理であると伝えますが、求職者側の給与交渉の切り出し方や伝え方はその人がどんな人なのかを知ることができ、これから一緒にビジネス上の仲間になる上でかなり良い判断材料となるからです。
外資系の企業や新興のベンチャー企業などは給与交渉を切り出しやすい企業が多い傾向なのではないかと思います。
逆に古い体質で保守的な企業の人事担当者は「従順で黙って言うことを聞く社員」を好む傾向もあるので、ガツガツした給与交渉を試みると、人事担当者に不信感や嫌悪感を感じられてしまうこともあるかもしれません。
また、給与交渉は自分の人材としての価値を持って交渉を行うことになるので、なんのスキルも経験もなく、「手厚い研修制度に惹かれて応募しました!未経験です!」みたいな人から「給与のことなんですがぁ〜!私は◯◯万円を希望します!(高め)」ときりだされても人事担当者としてはクレクレ君にしか映らず、「自己理解ができない人」「ギブアンドテイクの概念がない人」と一蹴されてしまいます。
あくまでも、企業の求人背景→「どのような問題を解決したいか」「どのようなスキルや人材に価値を感じるか」を出来る限り理解した上で「自分は〇〇であるから、その問題を解決して企業に貢献できる」ということをアピールしつつ給与の交渉を行うことが理想的です。求人背景が具体的に不明瞭なだと感じる場合は面接の場で人事担当者に「今回はどのような背景で求人を出されていますか?」と質問してみるのも良いかもしれません。「欠員補充」「新規事業の立ち上げ」など募集の背景や就業後に求められる役割がわかりやすくなります。
給与交渉するための準備
給与交渉するための準備です。気合いいれていきましょう。
前職の年収を確認しておく
前職の年収額は、希望年収を決める際のベースとなります。事前に正しい金額を調べておくようにしましょう。年収で交渉する場合には、月収だけでなく手当や賞与の金額も含める必要があります。源泉徴収票があればそれで確認するのが手っ取り早いです。
応募する求人の年収を調べる
応募する求人の概要に表示されている給与や待遇を調べておきましょう。わからない場合は問い合わせしましょう。更にわからない場合(※教えてもらえない、経験とスキルを考慮して決定、など)はむしろ給与交渉ありきで採用選考があると考えて良いでしょう。交渉上等。
実績・スキルを整理しておく
目標とする希望年収金額を達成させるためには、入社後の業務に直結するようなスキル・実績があれば、交渉材料になります。応募前にこれまでのキャリアを振り返り、スキルや実績を細かく整理しておきましょう。例えば、「業績を○○%向上させた」「○○名のマネジメント経験がある」のように定量的な実績を用意しておくことで、人事担当者の納得感も高まり、印象も悪くなりません。
妥協ラインを決めておく
自身の希望も虚しく、希望よりも低い金額を打診されることもあります。給与の最低ラインが決まっていれば、希望額に固執することなく、気持ちに余裕を持てるので、ガツガツした印象も与えずに給与交渉に臨めます。
転職エージェントに相談してみる
転職エージェントを経由して転職する場合は、エージェントの担当者が給与交渉もセットで行ってくれます。
要はあなたの代わりに企業に交渉してくれるのです。時間もかからないし、交渉が苦手でもプロが代わりにやってくれる。すごい便利。
あなたの経歴とスキルを整理して履歴書を添削してくれるので、自分の強みを整理したり分析したりすることも一緒にできます。
目標にしている年収金額に対して転職エージェントの担当者からの率直な意見がもらえます。
エージェントの担当者というのは日頃から企業の人事担当者の価値観に直接触れている人たちなので、求める人材とその価値という相場感を知っています。あなたの目標金額が高いのか低いのかがわかり、目標金額に何のスキルが足りないのかなどのアドバイスももらえます。
そして無料で利用できるので、もう今の仕事忙しいし、交渉とかよくわからんし、怖いし、楽しいし、眠いし、食べたいっていう人はとりあえず相談してみるという目的でもオススメです。
まとめ
新しい職場に給与交渉をするのは神経使うし、自分の価値を思い知るような感覚があり、メンタルも削られるようで、なんだか疲れますよね。
しかし、給与設定は入社後に良い意味で変化することは難しく、一度企業の要望を呑んでしまうとあなたの価値に似合わない薄給で就業するハメになってしまいます。
後悔しない転職をする上で給与交渉は大事な要素になるので、しっかり準備や相談をしつつ臨んでいきましょう。